時計ブレスのお話

daiyado

2014年06月18日 15:18

前回の時計のオーバーホールのお話に引き続き大切なお話をいたします。
腕時計を選ぶ際の決め手の一つにもなる話です。
腕時計のブレスです。他にレザーバンドやラバーバンドなどありますが、一番人気はSS(ステンレススティール)ブレスです。

お客様にお買い上げいただいたSinnで説明をいたします。
ブレスの駒と駒をつなぐネジ穴です。


他ブランドにはない六角ネジです。ご自分の時計を見てみて下さい。まず細いピンの打ち込みかマイナスネジかと思います。
永年腕時計を使っていると駒と駒をつなぐネジが摩耗してきます。あるいは錆びてきます。ピン抜けを起こしてブレスがはずれてしまいます。
ですから腕時計を安心して使うための大切なパーツでもあるのです。
どれも同じだと思っていた方、多いかと思います。

ではピンをはずしていきます。
用意する道具は、

自分で作りました。

これの六角ネジ受けを使ってブレスを固定します。


次に用意する道具は、

これも自分で作りました。

上から差し込んでネジを回します。


クルクルクルと回してネジをはずします。


ハイ、ネジがはずれました。


お客様の腕周りは2コマ外しでしたので、左右から1コマずつはずしました。


ここでSinnのネジとオメガのピンを比較してみましょう。


この太さの歴然とした違いわかりますよね。細いピンを打ち込んであるだけ。Sinnはネジ!オメガやホイヤーのブレス修理が多い理由がこれです。使ってる最中に外れるのですから困ってしまいますよね。ちなみにSinnのブレス修理というのはほとんどありません。
当然ブレスの製作コストはSinnの方が高いです。しっかし!時計の価格はSinnの方が平均安いです。
それだけ良心的と言えますしブレスにもこだわりをもったブランドと言えます。

ただオメガやホイヤーを擁護するならば、国産舶来ブランド問わずほとんどの時計がこの細いピンを採用しています。
今後ブランド名にアグラをかかず良心的な進歩を期待したいと思います。
価格ばかり値上げすることに執着するのではなく。

では無事ブレス調整ができましのでお渡しします。


当店でご購入の時計のブレス調整は、何度でも無料で!すぐに調整!させていただきますので遠慮なくお申し付け下さいませ。




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